宇宙遊泳

スホさんとEXOについての独り言

I'll search the universe

Universeの、二サビ最初と大サビのスホさん。

氷が溶けた水や、雪解け水のような、つめたく、まろやかに、やわらかく透き通ったスホさんの歌声。
すーっと伸びて、心に染み渡るような響き。

また、あたらしいスホさんの歌声が聴けた。
ありがとうございます。

曲全体としても、メンバーひとりひとりの歌声が、見事に調和して、ひとつの響きとなって、ひとつのメッセージを心へ訴えかけるようだった。

ひとりひとり本当に好きだと思った。
ギョンスさんの包み込むような繊細な歌声が。
ベッキョンくんの切なく力強い歌声が。
チェンくんのなめらかに透き通る歌声が。
チャニョルちゃんのやさしくあたたかい歌声が。
シウミンさんのまっすぐに言葉を紡ぐ歌声が。
カイくんの思いのこもった丁寧な歌声が。
セフンくんの愛おしく囁くような歌声が。

ひとりひとりに心を打たれた。
レイさんがいないことはずっと心に引っかかったままだけれど…

ひとまず、聴き終わって、ひと息ついて、思った。

どうしよう。すごく好き。
宇宙という題名を冠したこの曲が。

私も、EXOという宇宙のなかを探る存在だ。
彼らという宇宙があって、そして記憶という宇宙船があれば、いつでもそこへ飛んでいける。
どこにいても何をしていても、彼らの場所へと飛んでいける。

彼らが、音楽という形でいてくれてよかった。
本当によかった。
音楽ほど、具体的に、いつも一緒にいてくれる存在はない。
音楽は、一度聴いたら、それそのものが手元になくとも、思い出して歌うことができる。
音楽プレーヤーがなくても、脳内で、再生できる。好きな曲、好きな部分を、好きなだけ。

そうやって、いつどんなときでも、音楽は一緒にいてくれる。
こんなにも遠いのに、こんなにも近くに。

歌は、記憶のひとつだろう。
たくさんの記憶がある。
みんなで作り上げて届けてくれた音楽。
ステージで披露してくれた最高の踊り。
私たちに見せてくれた心からの笑顔。
想いが溢れてこぼれた涙。
私たちを思って言ってくれた言葉。
雑誌やアルバムのインタビューで語った、本当の想い。

全部ぜんぶ、大切な記憶たちだ。
そう、それらがあるから、私はいつだってあの宇宙へ行くことができる。

歌詞の「質問と答えは全部君の中にある」という部分を聴いて、なんだか運命のようで驚いて、泣いた。
問いも答えも、全部私の中にあったんだと。

彼らを見ていて最後に行き着くのは、いつだって「彼らは本当に存在しているのか?全部私が創り出した幻想ではないのか?」という、途方もない疑問だった。
なんとかうまく収めるために、私は無理やり答えを作った。「幻想かどうかわからないけど、それでもいい。その幻想が私を救ったのは真実なのだから」と。

そうしたら、彼らは言ってくれた。
「問いと答えは全部君の中にある」と。
そうか。答えは私の中にあるのか。
私が、答えなのか。
私が彼らについて感じていること。
彼らを想ってする行動。
彼らのことを考えて流す涙。
彼らの姿を見に行くこと…
それが、彼らが幻想ではなくて、現実に存在するということの、証明なのか。

そうか。そうだ。
彼らを想うこの気持ちが答えだ。
私の中に、彼らがこんなにもしっかりと刻んでくれた記憶が、答えだ。

そう思った時、少しだけ安心して、心が暖かくなった。
一番遠いけれど、一番近くにある気がした。

この先も、虚しさは依然として消えることはないだろうけれど、それでも、私のこの思考の意味が少しでも見いだせたことに、安心した。



そしてまた、彼らは言った。
自分の中の小さな宇宙がなくなったら、自分も消えるのだと。
それはまるで、原因がなくなったら結果もなくなる───彼ら自身も、自分たちを表す記号がなくなったら、自分ではなくなるというような気持ちでいるのかもしれないと想像させるようだった。
そしてその記号、つまり「EXO」というアイコンは、彼らを応援する人達がいないと存在しえないのだと暗に感じさせるようだった。

それを思うと、やはりどんなに切なくても、見つめるのをやめるわけにはいかない。
このところレイさんがずっと一緒にいないことの切なさは激しいけれど、それでも、私には、EXOを応援しないという選択肢はない。

きっと、絶対に、信じている。
こんな世界を見せてくれたあなたたちを。



Powerにも、そんなことを思わせる歌詞があった。

「疲れてしまうその日が来たら
思い出して 美しかった僕達を」

スホさんはこの言葉を、コンサートや授賞式で何度も引用した。
私はそのたびに、どうしようもなくて、泣くしかなかった。

あなたはいつも、私たちが疲れてしまうそのいつかの日には、自分たちのことを思い出して、自分の中にある力を思い出して、元気を出して欲しいと願ってくれているのですね。と。
スホさんがこの言葉を何度も強調してくれたことで、この曲の、この言葉のもつパワーは私の中でさらに大きなものとなった。

そして同時に、そのパワーは私を切ない気持ちにもさせた。
きっと彼らは、あまりにもしっかりと現実を見据えているし、だからこそ永遠を願うのだろうと思う。
きっと、私たちが彼らを愛せなくなるその日が来ることもよくわかっているのだろう。
それは、時間の経過とともに、現実的なものとなる。
だからこそ、今、この言葉をくれる彼らが、心から愛しいし、美しいと思う。

それでもやっぱり、彼らは、ファンが自分たちを「これからもずっと」見つめ続けてくれることを、願っているとも思う。
きっとスホさんだけじゃなくて、EXO全員がそう思っているのだろうと思うと、やっぱり溢れて止まらなかった。

私は、スホさんのそんな姿を見て、
私はこの人たちを一生見つめ続けるんだ。
と、また深く、決意した。



Universeは、そういう気持ちを思い出させる曲だった。
いつからか、ぐちゃぐちゃに絡まってしまって、何をするにも簡単じゃなかった。
それでもその中でもがいて、黒と白が、ぶつかり合って混ざりあって、ひとつになって、答えを見つけた。
絡まったものはだんだんほどけていって、最後には一直線に進めるようになった。笑って、肩を抱き合いながら。
そして、どんなに離れていても、記憶をたどって、いつでも会いに行けるから、心配しないで。と歌って、最後に私たちを見つめた。

「これが僕らだ。こういう僕らを、これからもずっと愛してほしい。僕らも君たちを愛してる。」

この曲を通して自分の中に浮かんだそんなメッセージ。今までの冬アルバムのタイトル曲とはまた少し違った意味で、何か心に迫るようなものを感じさせた。

これまでに彼らが紡いだいくつもの「ありがとう、愛してる、これからもよろしくね」は、ただの形だけの言葉ではなくて、強くて、切実で、痛いほどの思いの結晶であったのだと、わかっていたようでわかっていなかったことに、本当の意味で気が付いた。

当たり前のように耳にしてきたその言葉は、どれだけの意味を持っていたのだろう、それはどれほど、当たり前とは真逆の、奇跡のように尊い思いだったのだろうと、この曲を聴きながら、あの時この時の彼らを思い出して、もう一度考えてみる。