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宇宙遊泳

スホさんとEXOについての独り言

今までと現在、そしてこれからのカイスホ

 

※今回は腐女子目線から語ります。昨今のカイスホについてです。これから述べることはすべて、あくまでも私個人の意見であり、偏見が多少含まれるということを最初にご理解ください。

2016/4/1のカイくんの事件の後、多くの人が傷つきました。その中で当然、カイスホも淘汰されていきました。今でもまだ、Twitterなどではカイスホについて呟くのがはばかられます。優しくて可愛くて奥の深いカイスホが以前のように存分に語られなくなってしまったことがどうしても悲しくて、自分のカイスホに対する気持ちを整理しました。

ここでは、主に2016年のカイスホについて思ったことや、二人の心情の推察を、アホほど長く、バカ真面目に語ります。ガチで気持ち悪いほど長いので本当にご注意ください。↓


忘れもしない4月1日、ある人たちのすべてを変えるような出来事が起こった。

カイくんの熱愛が発覚してしまったのだ。

誰もが、カイくんはファンを一番に愛していると信じきって疑わなかった。そういう偶像を貼り付けてしまっていた。しかし、それは起きてしまった。

カイくんを非難した人がいた。悪いのはカイでも相手でもなく記者とそれを認めた事務所側だという人がいた。別に全然構わないという人もいた。
カイくんのファンを辞める人が多くいた。サイトを閉じ、アカウントを削除してしまった人もいた。でも、少し冷静になる時間をおいて、以前と変わらずカイくんを愛し続けると言った人も少なくなかった。むしろその恋を応援する人だっていた。
ここで、私の立場を述べておく。私は、アイドルの恋愛そのものについては、「アイドルだって人間だし、いくらでも恋したらいいじゃん」と思っている。彼らだって社会人だから、アイドルという夢を売る仕事をしているという自覚を持っていて、恋愛とはその夢を否定しかねないものであるということはもちろん十分にわかっているだろう。そして今回のようなことになったあとにファンや世間に与える打撃の大きさと、それによって自分に降りかかるかもしれない多くの困難を予想し、当然それなりの覚悟で恋愛するのだろう。私が取り立てて言うまでもないほど、それは自明なことだ。その思考の末に、それでも彼らが望むなら、自由に恋愛したらいいじゃないか、と私は思う。
「そもそもアイドルという仕事をしている以上恋愛はするな」という意見と、「恋愛するのは構わないけど撮られるな、プロ意識が足りない」という意見があるが、前者においては、年頃の男の子に恋愛をするなと言うのもなかなか無理のある話だし、後者においては、完璧な人間などまずいないのだから失敗するのも仕方がない、と私は思う。だってまだ彼らは、うら若い青年なのだ。いくらプロのアイドルとは言え、あんなに遠く尊い存在に思える彼らも一応は自分たちと同じ人間であり、まだまだ青く、未熟な部分もある(こんな偉そうなことを言っているが、私の方こそ、この社会で一番くらいに底辺の未熟者である)。自分は人格も完璧で過ちも一切しないという人が、アイドルのことをそういうのなら構わないと思うが、そうでないなら、では自分はどうなのか、と問いたい。
彼らの人生は彼らが決めることであって、その人生が彼らにとって幸せなものであれば、これ以上私が望むことはない。恋愛に伴う幸福というのは、アイドルの活動では得られないものだと、私は思う。そもそもアイドルという道を選んだのは彼らの選択で、その責任をどう持つかという価値観も、そのアイドル個人によって異なり、ほかのアイドルとも、ファンとも違って当たり前だ。したがって、恋愛をするもしないも、色々な人の言葉を聴いた上でそう決めるなら本人の好きにすればいいし(実際ほとんどのアイドルが恋愛に関しては周りから色々なことを言われているだろう)、アイドルの恋愛という意味に対する認識が欠けていたために報道されたとしても、それはその後の困難も見越した本人の選択の結果なのだから、それでいいと思う。そういうことを本当に何も予期していなかったというなら、それはただ、そのアイドルが未熟だっただけのことだ。そのような意識の欠如や未熟な部分は批判されても仕方がないかもしれないが、あくまでも、彼らも一人の人間であるということを、私たちは忘れてはならないと思う。
彼らには彼らなりの考えがあってそうするし、彼らも完璧でないから間違いだって犯すのだ。それをどう受け取るか、許すか許さないかも、また個人次第である。私の場合は、一度や二度の失敗くらい、大目に見てあげたいと思ってしまう。実際に私は数え切れないほどの失敗をしてきているから、彼らを責めることなど到底できないのが事実だ。でも、失敗したことのない人はこの世に何人いるのだろうか?おそらくほとんどいないのではないか。
上で述べたような危険性も踏まえた上で恋愛をするのなら、私は心から応援したいし、それで本人が、恋愛によってしか得られない幸せを享受できるというのなら、これ以上嬉しいことはないと心から思う。本当に。要は、とにかく、彼らに幸せになってほしいのだ。私はこのように考えるので、どのような過程でアイドルの恋愛が公になったとしても、そこまでダメージは受けない。
今回も私が受けたダメージは、少なかった。ましてカイくんは思慮深い人間だと私は思っているので、浅はかな行動の末にこうなったわけではなかっただろうとか、きっとこのような事態も常に想像していたであろうと考えた。また大きな要因としては、現実と妄想の世界を完全に別物と捉えているというのがある。だからだろうか、カイスホのFFも問題なく読めるし妄想できる。
もしこれがスホさんだったと考えても、むしろ新たな妄想のネタになってありがたい。(下衆ですみません) 私はスホさんを右に持ってくる傾向の強い腐女子とはいえスホさんの男の部分に魅力を感じる方なので、スホさんが恋愛してるんだ...と思ったらスホさんの男を感じられて嬉しいし、スホさんが愛する人なら心配ないだろうから(まあこれもジョンデの件で少し危ういが)いくらでも応援する。
話がかなり脱線してしまったが、まあ基本がそういう考えだし、カイくんのこの報道に際してもダメージが少なかったのだ。
ただ、それを事務所が認めてしまったというのはいかがなものか、と思う。恋愛をするのはいっこうに構わない、しかしそれが認められたことによって、彼に夢を見ていた人がどれだけ傷つけられたのか。前述の通り、カイくんは報道が出る前から、そうなった場合の影響をしっかり想定していたことだろう。そうなるのを防ぐことは、確かに本人達にも責任があるが、そうなってしまった場合、アンチによる数多の批判やファンの失望から彼らを守るのは、事務所の義務であるのではないだろうか。
ここまで言っておいて何だが、実際に、ダメージの少なかった私でさえも、さすがに少し複雑な気持ちにはなってしまったのだ。今まで見てきたあのカイくんの優しい笑顔やファンに向ける甘い表情は、嘘とは言わないまでも、彼女がいる上でそうしていたのか...と思った。まして、私の中で、「カイくんは特別で、ファンのことを一番に想っている」という固定観念が植え付けられてしまっていたから、なおさらだろう。そしてこの観念は、EXO-L全体に波及していたように思われる。なぜなら今回は、カイペンでない方への打撃も非常に大きかったのだ。あるカイペンではない方も仰っていたが、他のメンバーだったら、きっとみなさんもそこまでショックを受けなかっただろうと思う。それほど、カイくんはファンにとって特別な存在だったのだ。

そう考えると、私とは比べ物にならないほど大きく傷ついた方々の衝撃は、計り知れない。恋愛の事実よりも何よりも、この事件によって傷ついた人の言葉を目にすることが、一番私の胸に突き刺さった。そしてそんな人が数え切れないほどいるという事実に、もっと苦しくなった。今回の件に対する反応において私がマイノリティであることはわかっていたし、純粋にカイくんを好きで夢を抱いて彼を応援しているその他大勢の人たちが感じたものは、私なんかよりもずっとずっと深く大きな傷として残ってしまったのだろう、ということは想像に難くなかった。

このような深い打撃を与えたのは、事務所が、報道を認めたことによってこの報道が事実であることを世間に知らしめた結果なのである。せめて否定してくれればよかったのに、という声があった。報道者側にこれ以上の証拠を掴まれたから、事務所はこの報道を認めざるを得なかったんじゃないかといった声もあった。そのあたりの真相はよくわからないけれど、上で述べたような理由から、多くの人が事務所を非難するのは無理もないことだろう。
兎にも角にも、この報道と事務所の対応によって、怒り、悲しみ、失望、諦め、喪失感、憂い、色々な感情がはびこり、多くの人が苦しんだということだけは、紛れもない事実だ。この報道は多くの人にとって不幸なことだった。

ここまで、4/1事件と、それに対する一般的なファンの皆さんの反応、そして自分の捉え方を述べてきた。ではそんなとき、カイくんは、スホさんは、どう思っていたのだろうか。それを今から推察したいと思う。(訳:ここからが本題ですのでもう付き合ってらんねー!という方は早急にブラウザバックを推奨致します。この時点でまだ全体の1/3程度です!)

 


カイくんとクリスタルの関係はかなり前から噂されていたらしい。実際に「練習生時代から一緒に過ごしてきて、次第に惹かれ合い恋愛感情を持った」という話が報道された。

カイくんは関係を噂され始めた頃、どんな気持ちでいたのだろうか。スホペンである私はカイくんをずっと追ってきたわけではないので、カイくんの気持ちを推察するのにはかなり力不足だが、それでも何となく想像してみた。

そこで考え至ったのは、カイくんは、自分が恋愛していることを、多少なりともきまり悪く感じていたのではないだろうか、というものだ。彼はいつも堂々としているしそういうことでぐじぐじ悩まない人だとは思う。しかし、ファンに対しては少しくらい申し訳なさを感じていたのではないか、と考えてしまった。というか、そう思いたかった。だって、あんなにグループとファンを愛する彼だから。傷ついた人達の心を考えても、そうであって欲しい、と思った。実際にベッキョンのときに何があったか見てきているし、彼もこれが公になったときどうなるのかといつもヒヤヒヤしていたのかも知れない、とも思った。

では、スホさんがカイくんとクリスタルの恋愛を知った時、どういう思いだっただろう。

まず、葛藤。不安。責任感。安直な考えだが、そんな感情が想像できた。スホさんは、「恋はまったく悪い事じゃないし、親友としても応援してあげたい」と考えているだろうと思う。でも、EXOのことやファンのことを考えたとき、スホさんはきっと色々なことを心配してしまったのではないだろうか。ベッキョンのときに何があったのか、当然ながらスホさんもよくわかっていたからこそ、多少の抵抗があっても不思議ではない。これはもちろん、カイくんに限らず、他のメンバーの恋愛もそうだろう。(というのも、ジョンデも2015年の夏の時点で彼女がいたようだがその当時は全くばれなかったので、私はもう全員に彼女がいてもおかしくないと思っているからだ。) まして、当時のEXO、それまでのEXOは、本当に色んな試練を乗り越えてきた。やっと、やっと取り戻して、立ち直ってきたところだった。そんな中で、メンバーの恋愛という事実をどう捉えたのだろう。これがもしばれて、公になってしまったら...というようなことを憂慮して、スホさんの心労は少なからず増幅したかも知れない。スホさんはその心労をも、リーダーの務めだ、と前向きに受け入れたのではないだろうか。

スホさんはメンバーの恋愛に関しては個人の問題だから自分が介入する必要はない、というようなことを、以前実際に言っていた。全然関係ないからどうにでもすればいい、とは思っていないだろうが、いろいろと口出しするようなことは、なかったのではないだろうか。「ばれないように上手くやれよな」とだけ言っておいたのかも知れない。
それから、スホさんは「我慢の人」だ。きっと、何かネガティブな感情が浮かんでも、口にしていいことと悪いことの境界線を張って、その悪い方にあたる感情は全部飲み込んで、スホさんはリーダーとして、親友として、チームメイトとして、愛する大事な弟を応援したのではないかと思う。恋愛の応援というよりは、恋愛していてもEXOの活動を誠心誠意で頑張れよ、といういう意味の応援。スホさんは、そうやってカイくんの背中をそっと押したしたんじゃないだろうか。

私はカイくんとスホさんの心中をこんな風に想像したが、しかし、噂され始めた時期の実際の彼らを見ていても、何一つ変わった様子はなかった。穏やかで仲のいい、本物の兄弟のような2人だった。


そして、遂にカイくんのことが公になってしまったとき、カイくんはどんな心境だったのか。

きっと、「ああやってしまった」という後悔の気持ちが先行していたんじゃないかと思う。認めた事務所にも悔しい思いでいっぱいだったかもしれないが、やはり自分を責めたのではないか。避けられない自分の責任の重さ、不安と恐怖、罪悪感、そんなものが一気に押し寄せて来たかもしれない。練習や実際のパフォーマンスにも、支障をきたしたかもしれない。

しかし気持ちに関しては、これもまた、そうであってほしいし、そうであるべきだと個人的に思う。怪我も完治していなかったし、困難に打ちひしがれて、どん底に突き落とされた気分だっただろう。絶え間ない批判の矛先は自分だけではなくグループの名誉や他のメンバー、事務所にも向けられるという事実。何よりも、彼らを応援する何百万人というファンを傷つけて、苦しめてしまったこと。

それを身をもって感じた彼は、それはそれは、苦しかったであろう。人間として間違ったことをしていないとは言え、彼はそれだけのことをしてしまった。それだけのことをしてしまったという、変えられない現実に絶望していたのではないだろうか。そう考えると、カイくんが負ったものの大きさに私の心はずしりと重くなる。あのあとしばらくの間はカイくんにとって、本当に辛い時期だったろうと思う。

スホさんはどんな心境だっただろう。「ああ、やっちゃったか...」なんて思っただろうか。しかし、それでもカイくんに、怒るでも失望するでもなく、「これから辛くなるけど、頑張れよ。」と声をかけたんじゃないか、と思った。この事件に際して、スホさん自身が落ち込んだり悩んだりした可能性は否定出来ないが、それでも彼はそれをいつまでも引き摺ったりはしなかっただろう。なぜなら彼はどんなときでも前を向く、絶対に折れない強い人だからだ。
もし万が一、仮に怒りの気持ちがあったとしても、怒ったり叱ったりはしなかったと思う。第一、自分はメンバーの恋愛にとやかく口を出す立場でないとわきまえているし、それを言ったら当然、ますますカイくんを追い詰めることになるとわかっていただろうし、我慢の人であるスホさんだから、もし怒りがあっても我慢すると思う。何があろうと、スホさんはメンバーを一番大切に考えるに決まっているから、カイくんのことを一番に考えた対応をとったのではないか、そう思う。
それでもカイくんがこの事件で大きな影響を与えたのは目を逸らすことの出来ない事実だから、すべてをありのままに受け入れて「お前は悪くない」って言う、なんて事はなかったんじゃないかと思う。カイくんに同情する気持ちがない訳では無いだろうけれど、自分で招いたことなんだから自分が強く立ち向かわなくちゃいけないんだぞ、と、言ったのではないだろうか。
でも、「自分は、何があってもカイの味方だ」。そういう風に思っていたと思う。彼は、EXOを守護するスホだから。彼は、誰よりもEXOを、メンバーを愛しているから。
この出来事を通して、スホさんはカイくんを色々な面で支え、カイくんはそんなスホさんに感謝したのではないかと思う。これを書いているだけでも、カイくんの気持ちとそれを包み込むスホさんの優しさを思って涙が滲んでくる。

(2017/2/5 追記:実際に色んな場所(インタビューとか)でもスホさんはそう言っていたし、2017年のカイくんのセンイルパーティーでは「カイのメンター、スホです」って言って電話に出たそう...。スホさんは、この一年の色んな出来事の中で、自分がカイの心の支えになっているんだなあ、と、改めて強く実感したんだろうな...スホさんもそれが、嬉しかったんだろうな...ああ、こんなにも、胸がいっぱいになる。愛だ。スホさんの、カイくんに対する、どこまでも真っ白な愛だ...。やっぱり、涙が出る。)

 

 

6月5日。事件後初めてきちんとファンの前に登場したカムバック前のVLIVEでの個人放送で、スホさんとカイくんは以前と全く変わらない中睦まじい姿を見せてくれた。

スホさんの放送ではカイくんが遊びに来て、ハグしたり手を繋いだり、本当に嬉しそうに笑いあっていた。スホさんが作ったケーキにココアパウダーが振りかけられているのを見て、自分の要素が一番広範囲に使われていることを、心底嬉しがっていた。

カイくんの放送ではカイくんが放送をものすごく短い時間で終えようとしたときに、スホさんが設置されていたロッカーから現れるというドッキリで登場した。

その後は、カイくんは驚くほど元気になり、本当に楽しそうにしていた。見違えるような変わりようだった。

カイくんが放送について悩む姿を見て、どうしても助けになりたかったと言ったスホさん。チャニョル曰く「こんなカイは初めて見た」ほどはしゃいで、スホさんにありがとうと言ったカイくん。カイくんは、今も変わらずスホさんが大好きで、スホさんはそんなカイくんを、ずっと変わらず愛しているんだなあ、と強く感じた。
二人の関係は、少なくともはたから見た限りでは、何も変わってはいなかった。それどころか、仲が良すぎて泣いた。愛し合いすぎだ。ああ、このふたりが好きだ、と、改めて思った。
これは今回の事件前からだが、「かつてスホさんと一番近い存在であったカイくん」と言われているのを目にすること何度かあった。確かに二人の距離は、今と昔では多少の差があるかも知れない。しかし今回の事件は少なくとも、彼らの距離に影響することはなかったし、私は、この事件を通して二人の関係はむしろより強く結びついたのではないかと思う、ということを強調したい。

彼女がいようがいまいが、それは彼らの関係には影響しないと思う。確かに、私たちの見えない部分も含めた総体的なカイスホモーメントの総量は減るかもしれないが、そこでカイスホが終わるとか、関係が悪くなるとは考えにくい。むしろ、恋愛に伴う様々な実生活での悩みを抱えたカイくんがスホさんを頼ることによって、二人の対話の時間が増えることが考えられるし、もしかしたら恋バナで盛り上がるくらいしているかもしれない。
そう思うからこそ、以前はカイスホシッパーだったのに、カイくんの事件の後に大きく傷つき、その後ほとんどカイくん及びカイスホに触れなくなってしまった人たちがいることが、私は本当に寂しくて仕方がない。

もちろん、私はその方々のお気持ちを全てとは言わないが、察して理解しているつもりだ。その方々にとって、この事件を思い出すようなことを避けるのは当然のことだ。思い出せば辛くなってしまうから。この日も、元カイスホシッパーの中では、これがニヵ月前だったら良かったのに、という声があった。そこには悲痛な心の傷が伺えた。

私はそれを見た時、ただただ虚しくて、悲しかった。ああ、この方々の心は変わってしまった。私とは全く別の境遇の中にいらっしゃる。そう実感して、ただ、虚しかった。

 

 

6月8日。遂にMonsterとLucky OneのダブルタイトルでEXOがカムバックした。カムバックショーケースでカイくんは、最高のパフォーマンスを見せてくれた。たぶんデビューしてから一番くらいに辛かっただろう困難を乗り越えて、彼は私たちにその圧倒的な力を誇示した。

それを見た時、私は震えた。そうだ、私はこれが見たかったんだ。身をすり減らすような渾身のダンスが、その日は1段と美しく見えた。
ああ、どんなに辛かったろう。どんなに大変な思いだったろう。身に降りかかる苦難を全部飲み込んで、EXOのステージでその能力を余すことなく注ぎ込んで踊った彼は、強く、美しかった。事件からその日までの彼のすべてが表れているような気がした。

放送の後半で、メンバーからメンバーへのビデオメッセージが流れた。

そのなかでスホさんはカイくんにこう言った。「今回のカムバックを通して本当に助けられた。夜遅くまで、一緒にダンスを練習したんです。」「正直、最近ジョンインの大人っぽい姿をよく見るんだけど、その度に中二から見てきたヒョンにとって誇らしく思う。カイがパフォーマンスでチームを引っ張っていく姿がかっこよく見えるし、ヒョンとして感心する。」「ヒョンは実際、ジョンインの父でも実の兄でもないけど、これからも本当のの兄弟のように過ごせたらいいな。ありがとう。」

この文面で、私は涙が出そうになった。
彼は、カイくんと練習時間を共にし、カイくんを尊敬し、成長するカイくんを誇りに思い、かっこいい姿に感心し、これからも本物の兄弟のようでありたいと願い、カイくんに感謝した。そこには、紛れもなく純粋な深い愛が、滲み出ていた。
「大人っぽい面」という部分には、実際にカイくんが本物の大人へと成長してきたことを感じるスホさんの心が伺える。カイくんは最近のインタビューからもわかる通り、人間的な面で、大きく成長しているのだろう。しかし、スホさんが「大人っぽい面」と言ったのはやはり、カイくんの恋愛に関してのことでもあるのではないだろうか。そう考えると、まだ可愛い弟だと思っていたジョンインが、様々な批判に晒されながらも、胸を張って恋愛をしている、ということへの誇りが読み取れる。報道後も何度もデートの写真や情報が上がってきていたが、それも普通はなかなかできないことだ(もっと隠そうとするのが普通だと思う)。もしかしたら、カイくんのそんな姿勢も、スホさんの言う「大人っぽい面」に当てはまるのかもしれない。スホさんの言葉は、負の感情がまったく感じられない、弟を思いやる美しい愛のかたちを表す言葉だった。
やっぱりそういうことだった。カイくんの苦労を一番そばで感じてきたスホさんは、どんな思いで彼を見ていたのか、その答えがここにあった。これがスホさんの気持ちだ。これが全てだとは思わないけれど、これがスホさんの本物の気持ちなのだと、心から思って、ついに涙が出た。
先にも述べたことだが、スホさん自身は、恋愛は結婚までばれるべきではないという認識を持っていそうだけれど、恋愛自体には肯定的なのではないかと思う。みんなそれぞれの幸せを追求するべきだし、自分がそこに介入する必要は無い、と。

さらに、この時のコメントから、カイくんの幸せを祝福する気持ちがあるのではないかな、と思った。まだまだ可愛い弟だと思ってたのに、一人前に恋しちゃって...っていう、本当の親や兄のような、誇らしくて微笑ましい気持ちになったかもしれない。純粋に親友としてカイの恋を応援したいという気持ちとか、ちょっと羨ましい気持ちとかも。(可愛い) (※スホさんがクリスタルのことを気になっていたっていう可能性は、無いに等しいという前提での話!まあスホさんにも彼女がいる可能性も十分にあるけれども)
スホさん自身がそう思って、カイくんの恋を応援しているのなら、それでいいじゃないか、と私は思う。一般的なCPの定義としては矛盾しているけど(切ない系だったら有り得る設定かな...)、彼女がいようが、二人には二人だけに通じ合う思いがあるだろうと思うし、カイくんが裏切ったといってカイスホが淘汰される必要はないじゃないか...と。だって、どう見たって、カイスホは切っても切れない。というより、誰にも切れないと思う。私は、誰かを批判したり、否定したい訳ではない。ただ、悲しいだけなのだ。この悲しみを感じている時点で、私もカイくんの事件に傷を受けたひとりになるのかもしれない。
そりゃあ確かに、多くのシッパーの夜の妄想(そういう意味ですすみません)には支障が出るかもしれないけど、カイくんとスホさんが仲良くしている画像とか、エピソードとか、ちょっとした妄想のツイートでさえ、あれから激減したし、完全になくしてしまう人もいた。それについてツイートするかしないかはもちろん本人の自由だし、私は彼らがあんなに愛し合っているのがわかったら、それで満足だと思っていた。でも、そうしてカイスホが触れられなくなっていくこの状況は、やっぱりあまりにも寂しかった。
しかしそんな思いに耽っても、カイスホはこんなにも愛し合っている、その事実をその日のスホさんのメッセージから感じることが出来て、やはり私はとても嬉しくて、心があたたまるのを感じた。
 
7月初め。EX'ACTのサイン会で泣いてしまったカイくん。「こんなに来てくれるとは思わなくて...本当にありがとうございます。これから本当に頑張るので、応援よろしくお願いします。」と言っていたと。ギョンスが「こいつは意外と心が弱くて泣き虫なんです。皆さん笑わないであげてくださいね。」って言って慰めていたらしい。(うろ覚えだけど)

しかしこれに対してTwitterでは「泣いてんじゃねーよ」という主旨の厳しいコメントが結構あった。スホさんがかわいそうだ、泣きたいのはスホさんだ、みたいな、スホさんを絡めてカイくんを批判する声もあった。しかし私はそれに疑問を覚えた。本当にそうだろうか。

私は、カイくんが泣いたことを知った時の実際のスホさんの気持ちに思いを馳せてたくさん可能性を考えてみたけれど、結局は、あの屈託ない笑顔で「なんだ、また泣いたのかよ〜!?」って言ってカイくんの背中をさするスホさんが頭に浮かんできたのだ。もちろん、建前なんかじゃなくて心からそう思っているだろう、と。実際にスホさんはカイくんのことをあんなにも大切に見守っている。スホさんは、驚く程に前向きで、愛する気持ちに溢れた、芯の強いお方だ。少なくともスホさんがカイくんのことについて「かわいそうだ」などと言われるような気持ちになることはないだろうし、まして泣きたくなどならないだろう。私たちは果たして、スホさんのことをそんな風に言える立場にあるのだろうか。私はスホさんのお気持ちを察するのは重要だと思うし、その心中を想像して色々と感じ入るが、そんなスホさんを憐れに思ったことは一度もない。
そんな、強く優しく大きいスホさんに、カイくん自身、何度も助けられただろう。VIVIの特集では、スホ→カイのコラムで、「カイが最近電話をかけてくることが増えました。いつもはプライベートのときにメンバーから電話がかかってくると少し煩わしいけど、カイがそんなふうに僕を頼ってくれるのは嬉しいです」と言っていた。このときは、カイくんが怪我をして踊れなかった時期だった。これが事件前か事件後かはわからないけど、きっとその状態はどちらでも変わらないと思う。
大人になったとはいえまだまだ成長段階にあってたくさんのことに直面し苦悩するカイくんを、スホさんは支えになって見守る。カイくんはその度に、本当にスホさんに感謝し、信頼を深めているだろう。そうしてカイくんが心から慕ってくれることが、スホさんは嬉しいんだろうな、と思う。スホさんが、自分がカイくんの支えになることは当然だと思っていそうなところも、また私の胸にじんと来る。

EXO'LUXIONの写真集のインタビューでは、スホさんはカイくんのことを「思いやりがあって愛嬌があって、とても魅力的だ」と言っている。そしてスホさんがカイくんの踊りにいかに魅了されており、それを尊敬しているのかが、所々の発言でもわかる。スホさんはそもそもキムジョンインという人間自体をとても好いているし、本当に、心から愛しているのだろう。
また、カイくんは「スホヒョンはEXOのことを常に考えていて、たまにEXOへの思いが行き過ぎるときもある」と言った。リーダーであるスホさんが、いつもEXOのことを一番に考えて行動しているんだろうなということが伺えて、それはカイくんへの思いにも繋がっているんだろうな、と。「スホヒョンは自分の考えを絶えず僕に共有してくれる」とも言っていた。スホさんはそれほどカイくんを信頼している。スホさんがEX'ACTのインタビューで言っていた「僕を信じてくれる人のことは、僕も信じます。」ということと照らし合わせると、カイくんとスホさんは本当に深いところで結ばれているのだと、改めて感じられた。
EX'ACTのインタビューで「古くていいものは人。新しい友達がどんなに親しくても、昔から知っている人がどうしても大切に感じられる」と言っていたスホさんの言葉から考えても、カイスホは正真正銘の、切っても切れない関係だと思い知った。
カイくんは何かあれば大好きで尊敬するスホさんを頼りにする。カイくんのスホさんに向ける目を見れば、彼らが何も言わなくてもわかる。彼がどんなに、スホさんを心の拠り所としているのかが。いっぽうで、スホさんの背負うものの大きさをわかっているから、いつもスホさんのことを大事に思っている。スホさんのことを無人島に連れて行って癒してあげたいし、お世話してあげたい。スホさんはそうして頼ってくれるカイくんを可愛い弟だなあと思っているのがよくわかる。そんな可愛い弟を心の底から信頼し、自分の考えを絶えず共有する。頼ってくるばかりではない、長年一緒にいて自分のことをよくわかってくれているからこそのカイくんの優しさにも、今までたくさん救われてきたのではないだろうか。
カイくんとスホさんは、これからもそうやって生きていくのだろうと、私は思う。
彼らは、デビューの際、リーダーとセンターという、グループを率いる責任重大な役を任された。逃げも隠れもできない、誰が代わることもできない、役割。その責任に対する不安も、葛藤も、あっただろう。短い間に起きたたくさんの不幸による、どんな困難をも乗り越えて、二人はここまで、それぞれがそれぞれの信念と情熱を胸に抱いて、その役割を全うしてきた。特別な役割を与えられた二人が感じるものは、必ずしも同じではなくとも、多くの部分で共通していると思う。語り合って、助け合って、時にはぶつかって、涙を流して、喜びを心の底から分かちあって、共にした二人だけの時間が、必ずあると思う。お互いに心を動かされて、尊敬しあって、愛し合って、彼らは必ず、ダイヤモンドよりも硬い絆で、結ばれている。それを私は、「切っても切れない」と形容する。
重ねて強調するが、むしろ、今回の事件を経験して二人はもっと強い絆で結ばれたのだ。もともとダイヤモンドより硬い絆で結ばれていた二人が、より強い絆で結ばれたとなったら、それは、もう誰にも有無を言わさぬ強さを持った、誰にも壊すことのできない関係だろう。
私は、これからもそんなかけがえのない二人の関係に注目していきたいし、どんなことがあっても助け合い、どんな向かい風にも折れない、「真の」強さを持ったグループのリーダーとセンターを、ずっとずっと見守っていきたいと思う。
 
最後になるが、私が願うことを書いてみる。
まず、カイくんが全快して、100%で踊ってくれること。これから、怪我をなくしてもらいたいし、これからも、ぶれることなく強くあってほしい。子供のような純粋さを忘れず、でもどんな困難に立ち向かえるように、カイくんがいつの日も強くあれるように。
そして、スホさんがいつまでもEXOを守り続けることが出来ること。彼らがしっかりと舞台を踏みしめられるのはスホさんがどんなときも強くあるおかげが大きいと思う。スホさんの存在意義がEXOというグループにあるという相互関係が、ずっと続いていくように。

そしてEXOみんなが健康で元気でいて、最高の歌と踊りと笑顔を見せてくれたら、もうなにも言うことはない。

私はEXOが大好きだ。
どんな困難にも屈しず、満身創痍でも進んでいく、強く美しい彼らが。
私はスホさんを、EXOを、愛している。
だから、応援する。
彼らがした「約束」はもうぼろぼろになってしまったけど、
それでも彼らは、すべてを捧げて愛を返す、もう一度そう約束した。

カイくんも今回の事件のあと、また何回目かわからない約束をした。しかし、カイくんがどう言われようと、カイくんやスホさん、EXOのみんなの気持ちを思えば、どうしたって嫌いになることなんて出来ないし、愛さずにはいられないのだ。

これからも彼らは様々な苦難を乗り越えて、その度にさらに強くなっていくことだろう。今までと現在の彼らを大切に胸に抱き、彼らのこれからに期待して、私はこれからも遠くから彼らの進む道を応援していきたいと、強く思う。
 

全体を通して私が一番言いたかったことは、「カイくんとスホさんは、誰にも何にも壊せない関係にあり、二人はこれからも変わらず、お互いを大切に支え合って生きていくだろうと、私は信じている」ということ。
そして、「そんなカイスホをこれからもずっと見守っていきたい」ということだ。

これからの2人に、そしてEXOに幸多かれと願うばかりである。